ねこめぐれ

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心が叫びたがっているんだ【感想】

今日は仕事がお休みだったので、以前から観ようと思っていた「心が叫びたがっているんだ」を映画館で見てきました。(※文章力がなくてただただ長いです…すいません。見て思ったことが少しでも伝わればいいなと思っております)

(以下微妙にネタバレも入るので見てない方はごめんなさい…)

今回は池袋のシネリーブル池袋にて

製作スタッフは「あの花」でおなじみの超平和バスターズ

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とりあえずメインのキャラの紹介から

主人公・・・坂上拓実(事なかれ主義、ピアノ弾く)

ショートカットの子・・・成瀬順(あることが原因でしゃべれない、ほんとはすごいおしゃべり)

ロングの子・・・仁藤菜月(チア部の部長、優等生)

坊主・・・田崎大樹(野球部の元エース、肘壊してる)

ざっくり紹介してみました(笑)

まず最初に見た感想ですが、田崎結婚してくれ!って感じで田崎君の好感度が非常に上がる映画でした。

というのは半分冗談ですが、最初悪態ついていたのに喧嘩して理解して以降めっちゃ礼儀正しいやつになる田崎君は本当いいキャラしてます。野球ができない焦りから悪態ついてたのかなとか思うと可愛い(笑)青春群青劇というだけあって高校時代を経験していると学祭前とかこんな感じだったよな~とか、意見ぶつけるとことかすごい青春だなって思いました。とりあえず泣けます!言葉がグサッといい意味でも悪い意味でも刺さります!言葉が心の中でいろいろな感情に変化します!結末が分かっていてもそれぞれの登場人物の気持ちで見れば4回くらい見れそうです!

また、この映画は映画内でミュージカルをやるということで、既存のミュージカル曲が新たな歌詞をつけた形で登場します。

「over the rainbow」とかですね

同じ曲調でも歌詞が違えばまた新しい歌になり、言葉になります。ちょっとミュージカルとかも行きたくなりますね!

でも、事なかれ主義の主人公坂上君はあまり好きになれませんでした(笑)気持ちとか感情が分かるからこそ同族嫌悪というか別視点になった途端嫌なところばかり気になっちゃうのかもしれません。もしくは既存の主人公は無気力ぽくても最後はかっこよくなんでも解決しちゃうから泥臭い人間味あふれる坂上君に落胆したのかもしれません。勝手に期待して見る側の自己都合ですね(笑)

ーーー以下劇中内容含みますーーー

 

この映画では言葉が非常に重要視されています。

「言葉は人を傷つける」

おしゃべり好きで妄想好きだった成瀬さんが偶然見てしまったお父さんの不貞行為をそれと気づかずお母さんに楽しそうに話してしまったシーンではー

「山の上のお城(ホテル)から白馬に乗った王子様(お父さん)が出てきた。一緒にいた女の人がお母さんじゃなかったのはお母さんが舞踏会に間に合わなかったからだね」

これを機に夫婦は離婚、お父さんが出ていくことに

お父さんが放った一言が「お前のせいで」でしたー私はお前自身のせいだろが!とプンプンでした(笑)

このことが原因で成瀬さんはしゃべることができなくなります。正確にはこのあと出てくる玉子の妖精のせいですが(笑)

なんで玉子!?いきなりすぎてびっくりしますよね(笑)でも出てくるんです。成瀬さんの心が作り出してしまった玉子の妖精。自分の心が壊れないように、殻で包み込んで・・・

チョイスが玉子なのはおそらく言葉遊びにあるのではないかと。

劇中で玉子は自身のゴマ粒のようなものを成瀬さんに渡すと王子に変身します。そう玉子から点を取ると王子になりますよね。また、君と黄身をかけたり、心の殻と玉子の殻を連想させたり上手いなと(笑)

妄想の中で王子様に憧れていた気持ちを利用して玉子は成瀬さんに呪いをかけました。「お口チャック」千と千尋の神隠しのユバーバにお口チャックされるイメージです(笑)

おしゃべりがために両親が離婚した→「おまえのせいで」→しゃべらなければいい→「お口チャック」ということですね

これによって成瀬さんの中で言葉は人を傷つけるものという考えにとらわれてしまったんですね。

しかし、これを改めさせたのが主人公の坂上君最後の最後にいい言葉を持ってきます。

「お前のおかげで伝えることの大切さに気付けた」

これによって「お前のせいで」→「お前のおかげで」とポジティブになれたわけです。

言葉一つで癒すこともできれば傷つけることもできる。言葉とは人間の持つ特技というか才能なんですかね~

言葉と言えば好感度上昇中の田崎君が成瀬さんとの帰り道、ボソッと言った「坂上はピアノの特技があったし、相沢(坂上の友達)は音楽詳しいし、いいよな」といった時成瀬さんがケータイのメールで田崎君の言葉には勇気をもらえる的なことを書いてましたが、それも田崎君の才能であり特技と言っているようなものですよね。

ーー言葉とは人を励ますこともできれば傷つけることもできる、だからこそ大切に使おう。そして伝えなければ伝わらないこともあるということを忘れずにーー

 何回見に行ってもいい気がするくらいです!スピンオフアニメとかやらないかな(笑)

ただこれを見た後青春っていいな~ってなるので独り身の人間にとってはなんか胸が痛いです・・・(笑)池袋カップルいっぱいだったのもあって(泣)

 

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